「富士山を目の前に見ながらコーヒーを飲む朝」——正直、これがやりたくてキャンプを始めた、みたいなところがある。関東から車で1〜2時間ちょっと走れば、あの雄大な姿をサイトから眺められるキャンプ場が山梨にはいくつも点在している。
ただ、「富士山が見えるキャンプ場」で検索すると情報が多すぎて迷いますよね? 実際に行ってみたら木が邪魔で全然見えなかった、なんて話もよく聞く。そういう”ハズレ引き”を避けるために、この記事では実際に何度も足を運んでいる自分の経験をベースに、本当に富士山ビューが堪能できるキャンプ場を厳選して紹介していく。
サイト選びのコツや、意外と見落としがちな予約タイミングの話まで書いているので、ぜひ最後まで読んでいってほしい。
山梨で富士山が「本当に」見えるキャンプ場の選び方
まずここを外すと後悔するので、最初にちゃんと書いておきたい。
「富士山ビュー」と謳っているキャンプ場でも、全サイトから見えるわけではないことがほとんど。木立に囲まれたサイトや、標高の低いエリアからだと、晴れた日でも富士山がほぼ見えないケースがある。自分も一度、「富士山絶景キャンプ!」という宣伝文句を信じて予約したら、テントを張ったサイトからは林しか見えなかった、という苦い経験がある。
失敗しないためのポイントを整理するとこんな感じ。
- 「富士山ビューサイト」と明記されたサイトを指定予約する
- 標高1,000m前後以上のキャンプ場を選ぶ(視界が抜けやすい)
- 口コミの写真でサイトからの実際の眺めを確認する
- 富士山の北側〜西側(富士五湖エリア)に位置するキャンプ場を優先する
- 秋〜冬〜春(10月〜4月)は空気が澄んで見えやすい
特に最後の季節の話、侮れない。夏は湿度が高くてぼんやりしていることが多く、くっきり富士山を見たいなら実は秋〜冬キャンプがベスト。防寒さえしっかりすれば、冬の富士山ビューは格別だから、ぜひ一度試してみてほしい。
山梨の富士山ビューキャンプ場は、GWや夏休みのピーク時は2〜3ヶ月前に満席になることも珍しくない。特に人気の「富士山ビュー指定サイト」は席数が限られているため、行きたい日が決まったら即予約が鉄則。週末の予約は金曜日の夜にキャンセルが出ることもあるので、こまめにチェックするのも手。
富士山が見えるおすすめキャンプ場7選【山梨】
① ふもとっぱら(朝霧高原)
言わずと知れた、富士山ビューキャンプ場の代名詞。標高840mの広大な牧草地が広がり、どこに立っても富士山が「どん」とそびえている。区画割りのないフリーサイトで、総面積は約30万㎡。これだけ広いのに、どのあたりからでも富士山が見えるのがすごい。
利用料金は繁忙期で大人1,700円〜(車1台別途1,000〜2,000円程度)とリーズナブル。ただし人気すぎて、土日祝は相当早く来ないと良いポジションが埋まる。自分は過去に朝5時に到着して、それでもすでに50張り以上テントが並んでいた、ということがあった。それくらい人気の場所だということは覚悟しておいてほしい。
ソロにも、ファミリーにも対応。温泉は車で約10分の「朝霧高原 道の駅」周辺に日帰り施設がある。
② 本栖湖キャンプ場
1,000円札の裏に描かれた「逆さ富士」のモデルになった場所といえばわかる人も多いはず。本栖湖の湖畔から見る富士山は、湖面に映る姿も含めて圧倒的な美しさ。特に早朝の風のない時間帯、湖面が鏡のようになる瞬間は何度見ても飽きない。
キャンプ場は本栖湖の北岸に位置し、テントサイトは湖畔沿いに展開。サイト使用料は1区画3,300円〜(時期により変動)。富士山と湖を同時に楽しめる場所としては、山梨でトップクラスだと個人的に思っている。
③ 西湖・野鳥の森公園キャンプ場
富士五湖のひとつ、西湖の近くに位置する公営のキャンプ場。料金がとにかくリーズナブルで、テントサイトは1区画2,000円台〜と格安。それでいて富士山の眺めはしっかり確保されており、コスパ重視の人にとって最有力候補になるはず。
園内には野鳥の観察スポットや散策路もあり、自然をゆっくり満喫したい人に向いている。ただし予約は電話またはネット予約となり、シーズン中は早期に埋まるので注意が必要。
④ 山中湖村 キャンプ場(PICA山中湖 など)
山中湖エリアは富士山の北東に位置し、標高約980mと富士五湖エリアの中でも最も高い。そのぶん富士山との距離感が絶妙で、「大きく、でも全体が見える」感じが気持ちいい。
PICАのような管理の行き届いたキャンプ場から、より自然な雰囲気のサイトまで選択肢が多いエリア。東京から東名・中央道経由で約1時間30分〜2時間とアクセスも良好で、関東からのキャンパーに特に人気が高い。初めて山梨でキャンプするファミリーにも向いているエリアだと思う。
⑤ 朝霧ジャンボリーオートキャンプ場
ふもとっぱらと同じ朝霧高原エリアにある区画サイトのオートキャンプ場。区画がしっかり区切られているぶん、ふもとっぱらより落ち着いた雰囲気でキャンプできる。富士山ビューのサイトは限られているが、その分指定予約すれば確実に眺めを楽しめる。
1区画の利用料は5,000〜8,000円程度(時期により変動)。電源サイトもあるので、冬キャンプの電気毛布使用にも対応。ファミリーや初心者に向いている設備の整いぶりだと思う。
⑥ 精進湖キャンプ場
富士五湖の中でも最も小さな湖、精進湖の湖畔に位置するキャンプ場。観光客が少なく静かで、混雑を避けたい人に向いている穴場スポット。湖に「子抱き富士」と呼ばれる独特のシルエットで富士山が映り込む構図が有名。
静かにソロキャンプを楽しみたいとき、個人的に選ぶ場所のひとつ。夜は星も本当によく見える。湖面に映る星と富士山、みたいな贅沢な景色が味わえる場所。
⑦ 道志の森キャンプ場
厳密には山梨県道志村に位置し、富士山ビューというより「山深い自然の中でキャンプしながら、晴れれば富士山が見える」感じの場所。広大な敷地(約50万㎡)で自由度が高く、”玄人好み”なキャンプ場として根強い人気がある。
サイト料金は大人1人1,200円〜とリーズナブル。自然河川が流れており、夏場は川遊びを楽しむファミリーで賑わう。富士山ビューが目的というよりも、大自然の中でのキャンプそのものを楽しむ場所という位置づけ。富士五湖エリアとセットで立ち寄るのもおすすめ。
キャンプ場エリア別・特徴比較表
| キャンプ場 | 富士山ビュー | 料金目安 | 向いてる人 |
|---|---|---|---|
| ふもとっぱら | ★★★★★ | 大人1,700円〜 | ソロ・ファミリー両方 |
| 本栖湖キャンプ場 | ★★★★★ | 1区画3,300円〜 | 湖畔派・写真好き |
| 西湖・野鳥の森 | ★★★★☆ | 1区画2,000円台〜 | コスパ重視 |
| 山中湖エリア | ★★★★☆ | 5,000円〜 | 初心者ファミリー |
| 朝霧ジャンボリー | ★★★★☆ | 5,000〜8,000円 | 冬キャンプ・区画派 |
| 精進湖キャンプ場 | ★★★★☆ | 要確認 | 静かなソロキャンプ |
| 道志の森 | ★★★☆☆ | 大人1,200円〜 | 自然派・玄人向け |
富士山ビューを最大限楽しむための現地テクニック
何度も通ってわかった、絶景を逃さないためのコツを正直に書いておく。
早朝が勝負
富士山が一番くっきり見えるのは日の出直後から午前9〜10時頃まで。日が高くなるにつれて雲が出やすくなるし、気温が上がると靄がかかることも多い。「昨日の夕方はきれいだったのに、今朝は全然見えない」なんてことも普通にある。
早起きしてモーニングコーヒーを淹れながら富士山を眺める時間——これがキャンプで一番好きな瞬間かもしれない。アラームを少し早めにセットして、ぜひ体験してほしい。
前日の天気チェックと「雨上がり後」の狙い目
実は雨の翌日は狙い目。空気中の水分やほこりが洗い流されるので、富士山が驚くほどクリアに見えることがある。天気予報が「前日に雨、当日は晴れ」というパターンのとき、個人的にテンションが上がる。