バックパックキャンプの容量選び方ガイド|泊数・装備・体格から最適リットルを逆算する方法

「60Lのザック買ったけど、なんか大きすぎてヘロヘロになった」「逆に40Lだと全然入りきらなくてあふれてた」——バックパックの容量選びって、正直むずかしいんですよね。ネットで調べても「50L前後がおすすめ」みたいなふわっとした情報ばかりで、自分のスタイルに当てはめる方法が書いてない記事が多い。

自分はオートキャンプ中心でずっとやってきたんですが、ここ数年でバックパッキングにも少しずつハマってきて、容量選びで何度も失敗した経験があります。道具があれもこれも入らなくて現地でパズルしたり、逆にデカいザック背負って山道でバテたり。その経験があるからこそ、「スペックより先に考えるべきこと」がわかってきました。

この記事では、泊数別の目安はもちろん、実際の装備リストから容量を逆算する方法・体格に合ったサイズの選び方・UL思考での容量の再定義まで、自分ごとに使える判断軸をまとめています。バックパッキングをこれから始める人も、ザックの買い替えを検討している人も、ぜひ読んでみてください。

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まず知っておく|バックパックの「容量(リットル)」って何を意味してる?

バックパックの容量表記(○○L)は、ザック内部に入る空間の体積のこと。1Lはざっくり1,000cm³なので、50Lならペットボトル50本分の空間、ということになります。ただし、同じ50Lでもブランドや形状によって「使える空間」はかなり違う。外付けポケットや気室の分割方法によって、体感の収納量はけっこう変わってくる。

大事なのは「リットル数が大きければ大きいほど良い、ではない」ということ。ザック自体の重さも容量に比例して増えるし、パンパンに詰め込んだ状態で山道を歩くのは想像以上にキツい。「どれだけ入るか」ではなく「どれだけ必要か」から考えるのが正解です。

💡 知っておきたいこと
バックパックの重量は「空の本体重量+中身」で考える。例えばオスプレー・アトモス50(約1.5kg)に装備15kgを入れると総重量16.5kgになる。体重の20〜25%以内が快適に歩ける目安とされているので、体重60kgなら総重量12〜15kgが限界ライン。容量選びはザック本体の重量込みで考えよう。

泊数別・用途別|容量の目安をざっくり整理する

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よく言われる目安をまとめると以下のとおり。これはあくまでスタート地点として使ってください。

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用途・泊数 容量目安 備考
日帰りハイキング・登山 15〜25L 水・行動食・雨具程度
1泊2日テント泊 35〜50L 装備の軽量化度合いで変動大
2泊3日テント泊 50〜65L 食料・燃料が増える分を考慮
3泊以上の縦走・長期 60〜80L 食料の補充ルート次第で減らせる
UL志向のソロキャンプ 25〜40L 上の目安より10〜15L小さくなる

正直、この表を見て「じゃあ1泊なら45Lにしよう」と即決してしまうのは早い。重要なのは「自分が実際に持っていく装備」との照合です。次のセクションで具体的な逆算方法を紹介します。

荷物から逆算する|装備リストで最適容量を導く方法

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「何リットルが必要か」を考えるより、「自分の装備を全部出してみて何リットル使うか」を測るほうが確実。実際にやってみると、思ってたより少なかったり、逆に多かったりして驚きます。

ステップ1:装備をカテゴリ別に並べて体積を概算する

まず1泊2日のソロキャンプを想定した典型的な装備リストを見てみましょう。

  • テント(自立式1人用):約8〜12L相当
  • シュラフ(3シーズン用):約10〜15L相当
  • マット(折りたたみ式):ザック外付けが多い
  • 調理器具一式(クッカー・バーナー・ガス):約4〜6L相当
  • 食料・水(1泊分):約5〜8L相当
  • 着替え・衣類:約5〜8L相当
  • 雨具・防寒具:約4〜6L相当
  • 小物類(ライト・救急セット・地図等):約3〜5L相当

合計すると39〜60L。つまり、自立式テントを使うなら45〜55L前後のザックが現実的な着地点になることが多い。ここにさらに日数分の食料が増えれば、2泊で55〜65Lという計算が成り立ちます。

ステップ2:「詰め込み率80%ルール」で選ぶ

装備の概算体積が出たら、その数字の1.2倍が適正容量の目安。例えば装備合計が40Lなら、40×1.2=48L前後のザックがちょうど良い。なぜ余裕を持つかというと、パッキング時に完全にフラットにはならないから。ザックの隅や形状ロスを考えると、ピッタリ容量では必ず入りきらなくなります。

💡 知っておきたいこと
テントは「外付け」を前提に設計されているザックも多い。底部のストラップやトップリッドを活用すれば、実質的な積載量は表示容量より5〜8L程度増える。テントの体積をザック内に入れる計算をしているなら、外付けでその分を節約できないか先に検討してみよう。

体格・背面長別|「サイズ感」を無視すると後で絶対後悔する

容量と同じくらい、いやそれ以上に大事なのが「背面長とのフィット感」。これを軽視して買って失敗したのが自分の最大の反省です。

背面長とは何か・どうやって測るか

背面長は「首の付け根の骨(第7頸椎)から腰骨の上端(腸骨稜)までの距離」のこと。身長ではなく背面長でザックのサイズが決まるのが重要なポイント。同じ175cmでも胴が長い人と短い人では、合うザックが全然違う。

測り方は簡単。誰かに手伝ってもらって、首を少し前に傾けると出てくる首後ろの出っ張り(第7頸椎)から腰に手を当てたとき親指が触れる腸骨稜の頂点まで、背中に沿ってメジャーで測るだけ。

背面長 目安の身長 ザックサイズ表記
45cm以下 〜160cm前後 XS / S
45〜50cm 160〜170cm前後 S / M
50〜55cm 170〜180cm前後 M / L
55cm以上 180cm以上 L / XL

フィット感がズレていると、ヒップベルトがきちんと腰骨に乗らず、肩だけで重さを支える状態になる。これが翌日の肩こり・腰痛の原因。1〜2kmならごまかせても、5km・10kmと歩けば歩くほど体へのダメージが蓄積されます。できればお店で実際に背負って確認するのが絶対おすすめ。

UL思考で容量の常識を疑ってみる

近年、バックパッキングの世界で存在感を増しているのがUL(ウルトラライト)志向のスタイル。ひとことで言えば「軽量化を徹底することで、より小さなザックでより遠くへ行ける」という考え方です。

具体的には、テント・シュラフ・マットの「ビッグ3」の合計重量を2kg以下に抑えることが一つの目標ライン。例えばビッグアグネスのウルトラライトテント(約700g)、イスカの軽量シュラフ(約600g)、サーマレストのトレイルライトマット(約300g)を組み合わせると、ビッグ3で1.6kgに収まる。これで1泊の装備全体を5〜7kgに抑えると、30〜35Lのザックで十分になってくる。

UL志向だからといって、いきなり全部買い替える必要はない。まず「テントをUL系に変えるだけ」で体積が約半分になることも。個人的には、まず装備を広げてみて「これ、軽量版があるかな?」と一個一個検索してみるところから始めるのがおすすめです。

失敗談から学ぶ|「大きすぎ・小さすぎ」でよくある後悔パターン

失敗①:「念のため大きめ」で65Lを買った結果

これは自分の実体験。「1泊2日でも荷物が多い方だから」と65Lのザックを買ったんですが、実際に背負うと空荷でも1.8kgあって、中身を詰めると総重量が18kgを超えた。山道を4時間歩いたら膝が笑ってて、テントに着いた瞬間倒れ込みました。笑えない話ですが。

大きいザックのもうひとつの罠が「空間があると詰め込みたくなる」心理。結局「これも持っていけるな」と無駄に荷物が増えて、毎回オーバーロードになってた。容量を絞ることが、持ち物の取捨選択を強制してくれる。

失敗②:「コンパクトにしたい」で35Lを選んで詰めきれなかった

逆のパターンも経験あり。「軽量化したい!」という気持ちが先走って装備を見直す前に35Lザックを買ったら、テントだけでザックの底が埋まった。結局レインカバーやクッカーをガバっと外付けして、見た目がかなりやばいことに。外付けが多いとバランスが悪くなって歩きづらいし、雨が降ったらびしょびしょになる道具も出てきた。

「小さいザックで身軽に」という目標は間違ってないけど、順番が大事。先に装備を軽量化してから、それに見合う容量を選ぶのが正解です。

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