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メスティンって、見た目はただのアルミ弁当箱なんですよね。最初に見たとき「これ本当に料理できるの?」って正直思いました。でも使い始めたら、もうこれなしのキャンプは考えられない。
ソロキャンプを始めた頃、何を持っていけばいいか迷いに迷って、とりあえずトランギア製のメスティンを買ったのが数年前。それ以来、関東近郊のキャンプ場から山梨・長野のフィールドまで、ほぼ毎回バックパックに入れて持っていっています。炊飯はもちろん、煮る・蒸す・揚げる・炒めるまで一台でこなせる。この記事では、実際にやってみて「これは使えるな」と思ったレシピを厳選してお届けします。
「メスティンって料理の幅が狭そう」と思っているなら、ぜひ最後まで読んでみてください。きっと考えが変わるはず。
そもそもメスティンって何がすごいのか
スウェーデンのアウトドアブランド「トランギア」が作ったアルミ製のクッカー。容量は約750mlで、1〜2人分の料理にちょうどいいサイズ感。重さはわずか約150gと軽量で、ソロキャンプのパッキングにほとんど負担がかかりません。
熱伝導率が高いアルミ素材なので、火の通りが早い。固形燃料1個(約25g)でご飯が炊けてしまうというのが、最初に知ったときの衝撃でした。ガス缶なし、バーナーなし。固形燃料だけでキャンプ飯が完結するというのは、荷物を極限まで減らしたいソロキャンパーには革命的な話です。
トランギア製のメスティン(Mサイズ)は1合炊きに対応。Lサイズ(容量約1.7L)は2〜3合炊きに使えて、ファミリーキャンプにも向いています。価格はMサイズが2,000円前後、Lサイズが3,500円前後が相場です。
個人的には、まずシーズニング(慣らし作業)をしてから使うことを強くすすめます。買ったばかりのアルミはバリが残っていたり、金属臭が気になったりする。米のとぎ汁で10〜15分ほど煮るだけでOK。この一手間で料理のクオリティが明らかに変わりました。
メスティン炊飯の基本|これさえ覚えれば失敗しない
何を置いてもまず炊飯。メスティン料理の入り口であり、ここをマスターすれば応用が一気に広がります。
基本の白米の炊き方
- 米1合(約150g)を30分以上水に浸す(これが超重要)
- 水の量はメスティン内側のリベット(鋲)の下端が目安=約200ml
- 固形燃料(25g)に点火してフタの上に重しを置く
- 固形燃料が消えたら(約15〜20分)、タオルでくるんで15分蒸らす
- フタを開けて底からほぐす
最初に失敗したのがこれ。水に浸す時間をケチって15分くらいで炊いたら、芯が残ってガッカリしました。特に冬場の山梨・長野エリアは気温が低いので、浸水時間は1時間近くとったほうがいい。これ、知らないと絶対後悔します。
また、固形燃料が消えた直後にフタを開けてはダメ。蒸らしを省くとベタつきが出る。せっかちな自分には最初きつかったですが、蒸らしだけはちゃんとやってください。
実際に作って「これは使える」と思ったレシピ10選
ごはん系レシピ
① 鶏ごぼうの炊き込みご飯
米1合に鶏もも肉50g(一口大)、ごぼう20g、めんつゆ大さじ1.5、醤油小さじ1、水200mlを入れて炊くだけ。具材の出汁が米に染みて、焚き火の前で食べると感動レベルのうまさです。ファミリーキャンプでも子どもたちが完食した鉄板レシピ。
② シーフードパエリア風ごはん
冷凍シーフードミックス(解凍済み)50g、トマト缶大さじ3、コンソメ1個、米1合、水180mlを合わせて炊飯。色が出るのでビジュアルもよく、ソロキャンプで自分用に作るとちょっと気分が上がります。
③ バターしょうゆコーンご飯
缶詰コーン(水切り)と米を一緒に炊いて、仕上げにバター一かけと醤油少々。シンプルすぎるけど、これが一番リピートしているかもしれない。
おかず・メイン系レシピ
④ メスティン豚の角煮
豚バラブロック200g(2〜3cm角切り)、醤油・みりん・砂糖各大さじ1、水100mlをメスティンに入れてフタをして弱火で40分。火加減さえ気をつければトロトロに仕上がります。ガスバーナー使用推奨。
⑤ ラーメン
水400mlを沸かして市販のインスタント麺を入れる。具にキャベツや卵をプラスすると、これだけで立派な食事になる。荷物を減らしたい日の定番です。
⑥ チーズタッカルビ
鶏もも肉(一口大)・コチュジャン大さじ1・醤油小さじ2・ごま油少々を混ぜてメスティンで炒め煮。仕上げにスライスチーズを1枚のせてフタをして30秒。とろけたチーズを絡めて食べると、もう最高。ビールが進みすぎて困ります。
朝食・スイーツ系レシピ
⑦ フレンチトースト
卵1個・牛乳50ml・砂糖小さじ1を混ぜた液に食パンを浸し、バターを溶かしたメスティンで両面焼く。朝の焚き火タイムに作ると、非日常感が倍増する。
⑧ バナナチョコケーキ
ホットケーキミックス100g、卵1個、バナナ1本(潰す)、チョコチップ適量を混ぜてメスティンに流し込み、固形燃料で加熱。15〜20分で中まで火が通る。ふんわり甘い香りが漂って、周りのキャンパーが振り返ってくることも(笑)。
⑨ ミルクティーがゆ(朝ごはん)
ご飯80g、牛乳150ml、紅茶ティーバッグ1個、砂糖小さじ1。優しい甘さで朝の冷えた体に染みます。長野の高原キャンプで初めて作ったとき、これは反則だと思った。
⑩ ポテトグラタン
薄切りじゃがいも・ベーコン・玉ねぎをバターで炒め、牛乳50ml・コンソメ・とろけるチーズを加えてフタをして弱火10分。フタを外して少し水分を飛ばしたら完成。ファミリーキャンプでこれを出したら子どもに大ウケでした。
メスティンでの「揚げ物」も実はできます。油をメスティンの1/3程度入れて熱し、唐揚げやフライドポテトが作れる。ただし、アルミ製なので底が薄く油温のコントロールが難しい。最初はチキンナゲットなど加工済み食品から試すのがおすすめです。
メスティン料理をもっとうまくするためのコツ比較
| 状況 | やりがちなミス | 正しいやり方 |
|---|---|---|
| 炊飯 | 浸水なしですぐ炊く | 最低30分、冬は1時間浸水 |
| 蒸らし | 固形燃料が消えたらすぐ開ける | タオルでくるんで15分蒸らす |
| 炒め物 | 油なしで加熱→焦げ付く | 油かバターを先に引く |
| 煮込み | 強火でかけ続ける | 沸騰後は弱火でじっくり |
| 焦げ付き防止 | 購入後すぐ使う | 使用前にシーズニングを行う |
ソロとファミリー、どちらのメスティンがおすすめか
正直、両方持っています。ソロキャンプにはトランギアのMサイズ一択。1合炊けるサイズ感で、食後はそのまま皿代わりにもなる。洗い物が減るのは本当に助かります。
ファミリーキャンプの場合、Mサイズを家族分(大人2人+子ども2人なら4台)持っていくか、Lサイズを複数持つかの選択になってきます。うちは子ども2人連れでキャンプに行くとき、Lサイズ×2を持参して炊き込みご飯と白米を同時進行させています。これが意外とはまって、もうこのスタイルが定番になりました。
メーカーについては、トランギア以外にも国内メーカーのイワタニやキャプテンスタッグからもリーズナブルなメスティンが出ています。1,000円前後から買えるものもあるので、「まず試してみたい」という人はそちらから入るのもあり。ただ個人的には、フタのはまり具合と仕上げの丁寧さでトランギアが一番しっくりきています。